├先物とは
株式とは違って、先物と聞くと一般には 「 こわい 」 というイメージがもたれています。
当サイトが、個別株なんてやる必要がなく、なぜ先物に特化してそれを推奨するのか、今回の記事で簡単に説明したいと思います。
■ まず、銘柄選びの必要がない?!
さて、そもそも僕が日経225先物を始めたのはなぜか?
その理由を簡単に説明したいと思います。
それは、銘柄選びが不要 という点が大きかったのです。
( 当サイトの会員さんに聞いても、実にこの理由が最も多いと分かりますよ)
株を始めたころの当時、ビジネスマンとしても駆け出しの僕にとって、銘柄を選んでいる時間はほとんどありませんでした。
銘柄を選ぶという作業が、とても大変だったのです。
なぜ大変だったかというと、個別株の場合はどの株を選択するのか、それを精査するのが肝となるからで、これを怠っては勝てないからです。
これは今の自分が個別株をやるときも変わらない、絶対避けては通れない作業です。
9時の場が始まる前か、前日の真夜中にスクリーニングをかけて、ある程度の候補株をピックアップし、そこから個別のテクニカル分析・ファンダメンタル分析をやるのです。
これには膨大な時間を要します。
はい、それは勝つためだから・・・
そしてせっかく時間をかけてピックアップした銘柄も、仕手っぽい売買なんかやられてしまうと、ほんとアホらしく思えてしまうのです。
個別株の場合は、仕かけ側に近い一番列車に乗っていないと、うまみが少ないという事実があります。
あまり文章でこれを表現している人は少ないと思いますが、仕方ないですがこれが本質ですから、仕かけ側にいないと不平等といっちゃ不平等ですよね。
じゃあ、そのために仕かけ側のグループに属して常に情報を仕入れ続けなければならなくなるのです。
それは勝つために・・・・です。
この不平等さと面倒くさいほど時間がかかることに嫌気がさしていました。
そこで目を付けたのが、日経平均と連動する指数である日経225先物でした。
さらに今となっては、株のように最低購入枚数もないし、資金が少なくても売買できるので、僕が始めた頃と比べて随分やりやすくなっていると思います。
僕が始めた頃はラージしか存在しないし、一枚やるのに300万円ぐらい必要だったと記憶しております。
そのため個人投資家の参加者も、ほとんど皆無でしたけど(笑)。
■ レバレッジのメリット
ただ、最初はレバレッジの怖さというものを知らなかったので、恐怖を感じることなく取引をしていたのですが、こういった素人は、必ず先物の洗礼を受けることになるものです。
僕ももちろん例外ではありませんでした。
今の自分があるために、これはこれで良かったんだと今では思えます。
おかげでキチガイのように研究しましたから。
過去20年分の225先物データをすべて保管してますし、そのデータは全て僕の手作業の分析をし終えたデータです。
いくらお金を出しても、このデータはこの世に売ってませんので僕の大事な資産となっております。
始めた頃は多くの負けを繰り返す中で、だんだんと資金管理を徹底するようになりました。
投資顧問として、これだけは伝えておかなければなりませんが、日経225先物は、小額資金で実践できるのは間違いないですが、それに伴いリスクも同様に存在します。
日経225先物は、どの株式よりも反応が敏感です。
ちょっとしたニュースで800円(価格の4パーセント程度)動いてしまうことも珍しくありません。
ミニ1枚で運用していたとしても、-80000円の損失。
下手したら必要証拠金自体を失ってしまうレベルです。
これは、あくまでも可能性の話です。
負けることが前提なら僕ももちろんやりませんが、この逆があるから僕は個別株じゃなくて先物をやっているんです。
というか、やめられません(笑)。
資金が多かろうが少なかろうが、225先物という商品はめちゃくちゃ平等ですからね。
ミニで実価格の100倍
ラージで実価格の1000倍
の取引をしていることのメリットは大きいのです。
だからこそ、安易に銘柄を選ばなくていいといった理由だけでなく、日経225先物をやるのです。
しっかりとした資金管理術をもってさえすれば、こんな効率のいい金融商品は他にありません。
一方、通常の株式に目を向けた場合、先物に比べれば当然ながらリスクは低いわけです。
当然のことながら、取引回数も利益も先物と比べると少なくなってしまいます。
信用取引をする場合はまた別ですが、現物で取引をしていればそれは一応資産となります。
マイナスになってしまったとしても保有していれば配当になるし、いずれ株価が戻った時に売却してしまえば良いわけです。
現物であれば金利も必要ないし、当然SQもありません。
いつまでも持っていることができます。
こういうメリットも個別株にはあります。
リスクをどうしても抑えたいという場合は、個別株という選択肢があることも頭に入れておきましょう。
僕は、優待メリットやその会社を本当に応援する気持ちで個別株をもちっぱなしにしています。
個別株も個別株で、いいとこ取りすればいいわけです。
ただ、個別株の場合、先物と違って全然資金が増えるという実感がありません。
もちっぱなしにしているだけですからね。
個別株の売買益(キャピタルゲイン)なんて、先に挙げたとおり225先物と比べると全然額が違います。
売買益がほとんど発生しない個別株なんぞ普通預金より少し毛の生えた金利ぐらいの収入だと思っているだけですから。
例えば、225先物で得た利益を、そのまま証拠金として使うのではなく、貯金のつもりで株式口座に移して個別株の運用するのもリスクヘッジの一つとして有効だったりします。
ただ、いずれも資金が大きく増えるのはいつも225先物のほうです。
20年以上長くやっていますが、このアベノミクスという異常な上昇相場のときぐらいにしか、個別株のキャピタルゲインを得ることはできないでしょう。
昨日も個別株投資家の人と話をしていたら、去年は儲かったけど今年は損をしている人が多いと聞きました。
このアベノミクス相場で資金を減らすようでは、正直厳しいと思います。
来年以降は、大きく下げ相場がやってくるかもしれませんから(しかも長期にわたって)、いよいよ個別株でもうけらるチャンスは少なくなるかもしれません。