取捨選択
取捨選択
「ルールに従うことが基本と言われていますが、
それはいつもサイン通りにやるということでしょうか？ 」
「先輩受講生のトレードメールを見ると、 メール通りの方もいますし、そうでない方もいます。」
という質問をいただきました。
大変良いポイントなので解説したいと思います。
簡単にいえば『システムトレード』なのか『裁量トレード』なのか、という疑問なのだと思います。
結論から言いますと、・・・“どちらでもありません”。
日々メールでお伝えしている売買は、【トータルトレード】に含まれるいくつかの手法を、
相場の局面を考慮（朝のシナリオなど）した上で、『 選択 』
して行っているものです。というと、ちょっと大げさすぎますね（笑）。
ま、カンタンな話、有名なトレーダーの書籍などを読んでも、書いた手法のすべてを、
のべつ幕なしにやりまくってる、なんて人はいないでしょう。
必ず、数値化できないところを、感覚的に、あるいは状況を判断した上で、『選択的トレード』をしています。
システムにすべての想定される状況を組み込めば良い、というハナシもありますが、
所詮神ならぬ身ではなかなか難しいでしょう。
ルールから実行までを厳密に定義したものが「システムトレード」です。
一定の条件が整ったら、背景も相場環境も自分の感覚も関係なく参加して、決められた通りの玉操作をすることです。
当サイトでは「デイトレにもｽｲﾝｸﾞにも両方取り混ぜている」が正解です。
メリットは、ルールさえ理解すれば誰でも即実行できるという点です。
メールで前もってガイドすれば、さらに簡単に再現できます。
「ビビって早く逃げてしまいました」なんてことは起こらなくなります（笑）。
デメリットは、機能しない期間の連敗で精神的にきつくても、
どんな状況でもサインはサインとして見送り・参加をしないといけません。
これに対して、いわゆる『裁量トレード』は、「もう十分下げたので、ここから買い下がります」などの
特にルールを固定しないで行う感覚的売買を（ここでは）指します。
相当な熟練者でないと、これで勝ち切ることは難しいでしょう。
冷静かつ不屈の意志と、過去の勝利体験が相当量必要だからです。
逆に、熟練者であればあるほど、“道具”を、
つまり「チャート」や「データ」を重視するのもまた事実です。
『システム』と『裁量』、
どちらが良いかという結論はありませんし、考えてもたいした意味はないでしょう。
私自身も『裁量トレード』を行います。
このことと、
「この●●サインは、今回は入ります・見送ります」
という『選択的トレード』とは別の話です。ちょっとややこしいので、
「どちらも正解」
と、当サイトでは定義させてください。
要するに、当サイトのトレードは、その日のチャートパターンを判別したうえで、
使用するサインを（私も含めた個々が）『選択』するというものです。
どのサインを採用するか、見送るかを決めるのは、一回り大きめのタイムフレームからであったり、
そのときの相場付きであったりします。簡単に言ってしまえば、よく動く相場か、小動きの相場かということになります。
その判断は寄り付き前のシナリオをベースに決めていけばいいと思います。
慣れてくれば、寄り付き前のシナリオも自分で構築できるようになります。
（サポート・レジスタンスが有効な相場か、それともブレイクしやすい相場か、といった見方でしょうかね）
かなり話が長くなりましたが、トレードには色々な見方があり、
マーケットグレートはいいとこ取りとして、コンパクトにまとめた手法だということです。（ヘッジもトータルの中で効かせていたりします）
初心者の方や、自分なりに自信を持って売買できるサインを持っていない方は、配信ベースがいいと思います。
ある程度やっていけば、
「このパターンはサインでは取れないんだよな～」
ということも分かっていくはずです。
その時点で、次の一手を考えても決して遅くないと思います。
配信の結果がプラスであるということは、負けている方には
目をつぶって追いかけるだけで勝ち癖がつくので
難しく考える前に一度実践してみてはいかがでしょうか。
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