今の日経20000円を過去の20000円と比較分析してみました^^
今の日経20000円を過去の20000円と比較分析してみました^^
こんにちは、日経225先物 無限攻略の225 えびすです。
日経平均が初めて2万円に乗せたのは1987年初頭で、僕が株をちょうど始める少し前でした。
当時の時価総額で上位は大手都銀と東電でした。
いわゆる 「 経団連銘柄 」 または 「 0 1銘柄 」( コードNOが01で終える銘柄 ) でした。
バブルの時代でしたから、01銘柄を買っているだけで大儲けの時代でした。
今回の20,000円で 「 15年ぶりの2万円 」 となったのですが、15年前にはすでに僕は先物もやっておりました。
当時はITバブルの大天井で主力は通信・IT関連でした。
PER100倍、150倍の銘柄が沢山出て、平均PERで65倍もあったのです。
それに比して、今回の2万円乗せはROE (つまり PER と PBR ) で表現される企業価値を自ら高めた企業群が中心であり、PERも先進諸国並みの18倍程度で国際水準に位置しそれほど高すぎるわけではありません。
今は指数先導型とは言っても初の2万円乗せの 「 日本の高揚感(雰囲気)を買う 」 筋とは全く違うイメーデであり、「 ITバブルのバカ騒ぎ 」 とも全然違います。
今の2万円はいたって、まっとうだと思うんです。
ところで東証時価総額は600兆円を超え、個人金融資産の現預金部分との比率60%を越え、89年の大バブル時の時価総額611 兆円に概ね等しい水準まで届いています。
W.バフェット指数 「 時価総額÷GDP 」 比120%も既に届いています。(これについては、アメンバー記事で述べています)
ただ、先進諸国に比べて日本は長期的には出遅れたことは否めません。
日本は円高の正体を見抜けず円高デフレに苦しみ、長い低迷期間が続いていたのです。
2012年11月、政治が自民に移った時が8,665円でした。
そこから見れば日経平均は2年半で2.3倍。
「 2年半で2.3 倍 」というのは半世紀で5回しかなかった大相場でしたが、株価指数を単純に海外先進国と比べれば、海外の株価が過去最高水準にあるのに、日本は過去最高の50数%のレベルに届いたに過ぎません。
日経平均は2000年4月のレベルに戻しただけで、NYダウは15年前の1.7倍です。
過去の大相場は下記になります。
1)1965年7月(1020円)~1970年4月(2534円)
4年半、2.5倍
2)1971年1月(1981円)~1973年1月(5359円)、
2年で2.7倍
3)1985年7月(12322円)~1987年10月(26640円)、
2.3年で2.2倍
4)1987年11月(21030円)~89年12月(38915円)、
2年で1.9倍
5)2003年3月(7607円)~2007年7月(18261円)
4年半で2.5倍
そして今回が
6)今回;2012年11月(8665円)~2015年4月(20100円)
3年半で2.3倍
今はバブルを感じられません。
ミニバブル程度すらなっていません。
平成初年の大バブル(時価総額は概ね今と同じ)と社会の景気感は明らかに違います。
日経平均をとにかくあげたいと首相についたと同時に政治生命をかけ4か月間ひたすら景気回復に尽力した安倍内閣は、どこまでさらに演出できるのか、静観しておる次第です。