ギリシアのデフォルトは本当になくなったのか?
ギリシアのデフォルトは本当になくなったのか?
こんにちは、日経225先物 無限攻略の225 えびすです。
一昨日の晩は、ギリシアの救済支援がまとまりそうだという事で、欧州株価全体が1%あげるとことが起こりました。
しかし、ギリシャの国際通貨基金(IMF)への支払い約3億ユーロ(約400億円)の期限が6月5日に迫っています。
FIFAの幹部が逮捕されたと同じというわけではありませんが、ここに来てアメリカが解決するようにユーロに圧力をかけてきているのが背景にあります。
アメリカにとってユーロが揺らぐのはマイナス。
記憶に新しいですが、欧州連合(EU)によるギリシャ向け第2次支援プログラムは2月終わりの終了期限の直前で、「 6月までの4カ月間延長 」 ということで決着されました。
ギリシャが2012年2月にデフォルトしてから、経済緊縮を徹底的にするかわりに支援金を出す、という取引で今までやってきました。
しかし、国民の不満が限界に達して2015年2月に選挙にて、「 緊縮反対派 」 の党が政権をとることになりました。
その通り緊縮に反対するのですが、これはこれで八方塞がりとなったのです。
EUの取引も、「 緊縮する代わりに支援する 」 という姿勢はかえれません。
無条件支援なんてそんな甘えはもちろんありえません。
現在は、その 「 緊縮する代わり 」 という条件の着地点を探っているわけです。
そして、返済するお金はギリシャにはもちろんありません。
ここにきて、下記の内容が浮上してきております。
・28,29日のG7で米国が欧州に対し、ギリシャ債務協議で合意を実現するよう圧力をかける公算が大きい
・欧州がリスクにさらされないよう解決策を見い出すよう求める
・可能性は少ないながらも、ギリシャがロシアに支援を求め、ロシア政府の関与が増すことになれば、北大西洋条約機構(NATO)や欧州連合(EU)内で、対ロ政策に関し、ロシアの影響力が過度に強まる可能性がある
・ギリシャで過激派の動きが拡大する可能性
・だからといって無条件支援をすればユーロの機能に根本的な影響も
という流れから、救済支援がやっぱり最終的には行われるのではないか、と安心感が広まっております。
ロシアも財政が悪いので可能性は少ないのですが、ギリシャの可能性として、ユーロ以外のロシアとか、中国とかに支援を求める形になれば世界の勢力図に変化が起こるわけです。
そういう意味で、絶対にユーロが壊れないように、ユーロはギリシャが崩壊しない道をさぐることをアメリカからも言われているのです。
アメリカからの圧力があるのなら、なんとかなりそうですが、とりあえず6月5日に注目です。