中東勢の動き
中東勢の動き
「戦争犯罪」が問われているにも拘わらずシリア勢のアサド政権に対してアラブ勢が接近し始めている旨“喧伝”される展開。
具体的には、同政権の「長期化」が既成事実化する中、こうした状況を食い止められるのは米国勢しかいない旨ハイライトされている由:
―ポイントは米欧勢の統治エリートらが今次金融メルトダウンを通じて画策しているのは事態の収拾ではなく、混乱の維持と拡大を通じた世界史の刷新であるという点。
中東勢における秩序再編はその際の大きなイシューであることをまずは認識すべき。
―この文脈で重要なのは、米欧勢がこぞって「アラブ勢からの決別」を明確にし始め、「脱炭素化」をそのためのスローガンとして掲げ始めている中、実際にはアラブ勢、さらにはイスラム勢全体の「団結」が深まっている点。
その際、シリア勢のアサド政権は意図的に米欧勢が「温存」しているだけに、それとの関係性の深化はアラブ勢にとって米欧勢の「真意」を知るためにも必要不可欠な動きであるものと分析。
実際にはエジプト勢とシリア勢がかつては一つの国家であったことも踏まえつつ、米欧勢による「アラブ勢からの決別」に対して、「イスラム勢」としての大団円が総じて画策される中、さらに米欧勢がこれに対する実力行使にまで踏み切るのか否かを中心に、引き続き事態の推移を注視すべき展開。