国内の動き
2020.08.06
カテゴリ:国内の経済指標
国内の動き
日銀の黒田東彦総裁が昨日(5日)コロナ禍で企業経営が一段と悪化する懸念を表明しております。
具体的には、新型コロナウイルス感染拡大の影響について企業経営が一段と厳しくなり銀行の財務悪化を招く悪循環に陥ることへの懸念について、問題が当面の企業の資金繰りという流動性から支払い能力にシフトし実体経済への下押し圧力が強まることがないか注意を要する旨言及しております。
他方で、日銀はゴールが見えないコロナ禍に対して大規模な金融緩和策を打ち出し対処している訳でありますが、留意すべきは日銀の国債保有額が500兆円を超えている点です。
日銀は当座預金残高を増やして国債を購入している訳でありますが、約980兆円に上る国債の半分は紙幣を刷ってファイナンスされているということであり、紙幣の価値が希薄化している可能性があるのであって、要すれば我が国がインフレに向かって突き進んでいると言えるのです。