欧州勢の動き
2021.05.15
カテゴリ:海外の景気・社会
欧州勢の動き
フランス勢が借款供与をしつつ、エジプト勢に対して戦闘機を販売する決断を行ったとの情報あり。
具体的には30機の輸出を決断した由:
―ポイントは米欧勢の統治エリートらが今次金融メルトダウンを通じて画策しているのは事態の収拾ではなく、混乱の維持と拡大を通じた世界史の刷新であるという点。
その際、いわゆる「アラブ勢からの決別」が喫緊のアジェンダであることをまずは認識すべき。
―この文脈で重要なのは、エジプト勢は「アラブ勢」の中核中の中核であり、他方でここに来て米国勢寄りの路線をとってきたという点。
そうであるにもかかわらず、かつては「スエズ運河紛争」において敵対までしていたフランス勢からの戦闘機供与を受諾した点がカギ。
今後、イラン勢の「核問題」を表向きの理由としながら“演出”される「アラブ勢からの決別」を米欧勢が推し進めるにあたり、フランス勢とは事実上、軍事技術的に“角逐”することが出来ないエジプト勢の立ち位置が最終的にはそこでの戦乱を加速させる方向に進むのか、あるいはエジプト勢が軸となる中でいわば「戦後処理」が中東勢において行われることになるのかを中心に、引き続き事態の推移を注視すべき展開。