トレードプランの構築方法
ジョンFカーターを始めとする著名なトレーダーも強調している、各種「 タイムフレームの絞り込み 」です。
そして一番重要なことは、大きなタイムフレームから小さなタイムフレームへ落とし込んで行くことです。
皆さんと共通言語で分析をしないと、アドバイス自体がチグハグとなってしまいます。
共通言語を共有するために、ブログ等でも株式用語をはじめテクニカル分析、ファンダメンタル分析、株式の考え方等を日々アップしております。
ぜひご参考にいただければ幸いです。
ブログも、そもそも会員様への補助簿のような存在で、会員様の理解をより深めるために毎日、更新しているわけです。
僕が設定している、というか結局何十年とやっていてたどり着いたチャート設定をお伝えしますので、皆さんも合せていただければ幸いに存じます。
これだけやっておけばよい!というもの=僕がやっていることを下記に列挙します。
やみくもにたくさん見ているわけではないのがお分かりだと思います。
週足チャートの分析
これは毎日やらなくてもいいのですが、今の相場の位置が全体の流れの中でどこに位置するのか、これは絶対に把握しておかなければなりません。
デイトレとかスイングとか全てのトレードの中で、これは全ての基本中の基本になります。
これを怠ると、スランプに陥った時に泥沼から脱出できなくなり、売りなのか買いなのかもうどうにもならないほどの迷いが生じます。
そこで週足チャートの見方を解説したいと思います。
いたってシンプルです。
極端に言えば、週足で雲の上にいるのか下にいるのか、これだけでもチラッと把握しておくことが重要です。
そこで一目均衡表を見るわけですが、それに対して解説したいと思います。
一目均衡表(いちもくきんこうひょう)とは、日本で生まれたテクニカルチャートのひとつです。
一目均衡表は、ローソク足と5本の補助線( 基準線、転換線、遅行線、先行スパン1、2 )を用いてひとつのグラフを形成しています。
5本線は、下記の内容となります。
基準線 過去26日間の最高値と最安値の平均値
転換線 過去9日間の最高値と最安値の平均値
先行スパン1 基準線と転換線の中間値を26日先に記入
先行スパン2 52日間の最高値と最安値の平均値を26日
先に記入
遅行スパン 当日の終値を26日前に記入
雲 先行スパン1と先行スパン2の間の面積
相場の方向性は基準線が示しています。
基準線は過去の平均値であり、相場の中期的な均衡点を表している重要な線です。
基準線の向きがトレンドを形成します。
基準線よりも転換線のほうが上にあるときは上昇トレンドであり、下にあるときは下降トレンドです。
これは基準線が過去26日間、転換線が過去9日間のデータですので、転換線のほうが最近のトレンドを示しているためです。
中でも基準線と転換線の2本の線がクロスするときで、ポイント転換線が基準線を下から上に抜くとゴールデンクロスで買い、転換線が基準線を上から下に抜くとデッドクロスで売りとなります。
壁になる雲が一目均衡表の醍醐味です。
基準線と転換線だけでは移動平均線と変わりません。
この2つに先行スパン1、先行スパン2、遅行スパンを絡めていって、買いと売りのシグナルを明確にします。
まず、先行スパン1と先行スパン2との間にある面積を 「 雲 」 と呼びます。
この雲を突き抜けるには勢いのあるパワーが必要です。
そのため、雲は抵抗帯を意味します。
6日間である短期の先行スパン1と、52日間の長期の先行スパン2の関係により、ローソク足が雲の上では強気相場であり、雲の上限が先行スパン1、下限が先行スパン2になります。
"壁になる雲が一目均衡表の醍醐味"
逆にローソク足が雲の下のときは弱気相場であり、雲の上限が先行スパン2、下限が先行スパン1になります。
そのため、ローソク足がこの雲より上にいる間は持ち続けても大丈夫、下にあるときはまだ下がる可能性があると判断できます。
ポイントはローソク足が雲に突入したときです。
雲を下から上に突破したら上昇サインで、雲を上から下に突き抜けたら下落サインです。
日本で生み出されたこのテクニカル手法は、海外の投資家にも使用されております。
トレーダーにとって、これらのシグナルをいかに汲み取るかが大切です。
よく「 天気の悪い雲の下で雨を浴びるのか、太陽を拝める雲の上で晴れを感じるのか 」と言われ、雲とローソク足で判断していきます。
あと1つの遅行スパンの意味も簡単です。
遅行スパンは当日の終値を26日前に遡ったものです。
26日前の株価と当日の株価を比較して、買いと売りを判断します。
遅行スパンが26日過去のローソク足を下から上に突き抜けると買いシグナル、上から下に突き抜ける売りシグナルとなります。
遅行スパンと実線の位置関係も雲と同じです。
遅行スパンが実線の上だと強気相場、実線の下だと弱気相場になります。
まとめます。
一目均衡表では、「 転換線が基準線を上抜ける、ローソク足が雲を上抜ける、遅行線がローソク足を上抜ける 」といった「 三役好転 」が出たときが、買いサインになります。
売りサインはこれと逆の現象ですので、これらのシグナルを上手に利用しましょう。
僕が毎週月曜日に、今週の市場分析と展望という記事の中にサポート・レジスタンスを必ず記載しております。
このサポート・レジスタンスの中に上記の数値が記載されております。
僕も必ずこの数値は確認しながら相場に臨んでおりますので、ぜひ覚えておいて下さい。
計算式は覚えなくてもいいです。
どういう見方をすればいいのか、それだけを覚えておいて下さい。
だんだんと感覚がつかめてくると思います。
日足チャートの分析
・日足ボリンジャーバンド(20本設定)
・5日、25日移動平均線
・一目均衡表、基準線、転換線
・直近高安値、前日高安値
・日経CME終値(円建、㌦建)
・直近窓埋め(ザラバがのぞましい)
・レジスタンス、サポート、トレンドライン
・上昇か下落トレンドか保ち合いかの判定
↓
60分、30分チャートの分析
・60分ブレイクポイントの走る方向
・デイトレは5分足を利用
↓
1~10分チャートの分析
はっきり言って、5分足までだけで十分です。
1~10分足はほとんど見ることはありませんが、相当に幅の狭いレンジ相場の時とか、日中1000円ぐらい動くときの大型のトレンド発生時にはみることはあります。
でも、そんな相場はあまり存在しないのです。
もう一度、大事なことなので繰り返しますね。
日足→時間足→5分足
この順番で毎日繰り返し見ています。
この順番は必ず守ってください。
そして習慣化してください。
どうですか?
意外に少ないと思いませんか?
しかも今の時代は、無料チャートソフトでほぼすべての設定が一瞬で簡単に出来てしまいます。
分かりやすい例でいえば、iPhoneでも上記の設定ぐらいなら無料アプリで出来ます。
全然、この設定なら難しくないですよね。
安心して頂けたかと思います。
ここで、みなさま待望のサインが登場です(笑)!
トレンド時は順張り
保ちあいは逆張り
トリガー(エントリーサイン)
これは会員サイトで公開します。
以上です。
拍子抜けしないでくださいね。
後の章からじっくりと細かく紐解いていきますから、あわてないでください(笑)。
(最後に)
トレードプランとは、準備と同じ意味あいをもちます。
何を武器に判断するのか、何を武器に分析するのかということになります。