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日本のROEが低すぎる、改善されれば化けるのに・・・
こんにちは、日経225先物 無限攻略の225 えびすです。
つい先日、まるで受験勉強を覚えるかのように、ROEの説明をしました(笑)。
実は、今回の記事が書きたくて説明をしたんです。
これが重要な理由は、ROEを銘柄選定基準とする日経インデックス400が算出され、日銀とGPIFがこれを投資対象に含めたからで、記憶に新しいですね。
現に先週は日経平均は上下している間に、日経インデックスは週間を通じて5日連騰でした。
だけど、日本企業のROEは、先進諸国に比べて異常に低いのです。
投資家は、自分の出資したカネがどれだけ収益を生むかということが、本来は最大関心事のはずです。
ROEは米15%、独12%、日本6%、という具合です。
これは企業がバブル崩壊後の貸し渋りに遭遇して内部留保を積み上げ、防衛を大きくしたからです。
その傾向の出る前、1970年頃から90年ころまではROE20%を維持し、バブル崩壊後でも07年くらいまでは10%台を維持してました。
今は平均6%です。
本来の企業のアニマル・スピリットが薄れ、いかに貸し渋りに備えたか、その上にデフレで収縮したか、といっていいでしょう。
ROEが米独のレベルになれば、日本株の価値は2倍になる勘定です。
今、市場は主としてPER、補助的にPBRばかりを話題にして、ROEをほとんど“無視”するに近い状態です。
海外投資家が買ってきても短期で売るのは、「 自分の出資したカネが生む収益の割合(ROE)が低い 」 ということもあるからかもしれなません。
このブログの初期のころに散々述べてきましたが(笑)、W.バフェットならROEを主眼とするでしょう。
反対に海外投資家が、今は円安のヘッジと抱き合わせで短期投資ばかりに熱中してきましたが、ROE重視のスタンスに立ち返れば、東京市場の様相も一変する日が来るかもしれません。
先物を主体とする僕が今、個別株をやるのなら、ROEの高い銘柄探しは辞めて、せっかく上場しているJPX日経インデックス400の安値を買い、上がったら売る、これで十分続伸してるし、これが簡単に勝つ秘訣だと考えます。
7年ぶりに高値に来た今でも、PBR1倍未満の企業が非常に多い。
「 ROE ≦ 資本コスト 」 だからです。
リーマンショックの安値の頃には、自己株のテコ入れのための自社株買いが多かったです。
ときの総理麻生さんは「 自社株買いの“5%ルール”を撤廃しよ う 」 と言いだして、東証は直ちにこれに応じましたよね(総理がよくも“5%ルール”なんて知っているなあ、と感心したりもしました)。
今の企業行動は、違います。
経営者は余剰資金を使って資本効率を高めることに、目が行き始めたのだと思います。
手元資金を厚く貯める企業行動は、長いデフレ期間 と往年の貸し渋りに遭遇して“あつものに懲りてナマスを吹く”傾向であったんでしょう(笑)。
麻生副総理は、今度はそれを 「 守銭奴 」 と揶揄したんです。
この人は麻生産業の社長で青年商工会議所の会頭を務めた経験があるから、世間が言うほどまんざらただの漫画オタクではなさそうですよ。
今後のトレンドを、簡単に見極めれる、分析ノウハウがあります!
こんにちは、日経225先物 無限攻略の225 えびすです。
今後のトレンドを見極めるための、非常に簡単な分析手法を公開します
一般の投資家に知られているようで、実はあまり知られいないノウハウです。
ズバリ、「 配当権利落ち後の分析 」 です。
最終売買日、つまり決算配当や優待のための権利を取る日がポイントとなります。
簡単にいえば、配当をもらうために、最終売買日までは株を是が非でも持ち続けたい日でもあります。
例えば、僕も持っていますが、オリエンタルランドなんて、ディズニーランドの券がもらえるから、最終売買日までは売りません(笑)。
こういう理由で、翌日には配当権利落ち分だけ(配当が剥がれて)、日経が確実に下がります。
わかりやすく言えば、最終売買日前までは日経平均(現物)が日経225先物より70~100円ぐらい高くなる傾向にあります。
配当分の金額分だけ、日経平均が高くなっています。(日経先物には、配当がありませんから、こういう金額の差が生じるんです。知ってましたか?)
最終売買翌日に、70円~100円ほど下げたあと、どうなるかを見れば、いいだけです。
すぐに買い戻されて、70円下げた分だけ70円上げてくれば、それだけ買い需要があるということ。
下げたままなら、買い需要がないということになります。
つまり、これが結果から見た、今後のトレンドそのものです。
これが需給なのです。
僕は、相場は需給と心理で形成されている、という相場格言を座右の銘にして、皆さんに、再三申し上げています。
需給を知る、とても大事で、簡単な日でもあります。
同時に変化日にもなります。
これは推測でなく、あくまで結果の事実で見て取ればいいだけですから、とても簡単なのです。
チャードだけを、にらめっこしても、こんな簡単なことが、見えてきませんね。
それも、言いたかったんです(笑)。
良いナンピンと悪いナンピンの決定的な違いとは?
こんにちは、日経225先物 無限攻略の225 えびすです。
ナンピンという手法は本当に一歩間違えれば、大きく資金を吹っ飛ばしてしまう危険性を持ち合わせています。
だからこそ、一般的には「 ナンピンは止めましょう 」 とされているわけです。
今回は、そんな嫌われ者のナンピンについてお伝えしていきたいと思います。
僕の中には、実は 「 良いナンピン 」 と 「 悪いナンピン 」 という考えがあります。
で すので、そもそも「 良いナンピン 」 なんてあるのか?と感じるかもしれません。
実はあるのですよ、良いナンピンが。
まず、ナンピンを行うメリットというのは 何でしょうか?
それは、エントリー後に逆行した際にナンピンをしない場合に比べてナンピンをした場合は、早い段階で損益をプラス状態に持っていくことが出来るということです。
これを上手く利用していくことで、多くの場面で有利にトレードをしていくことが可能になってきます。
ですが、注意して頂きたいことは無制限にナンピンをしてはいけないということです。
当たり前です。
そんなことをしていたら、遅かれ早かれ資金が吹っ飛びます。
では、どうすれば良いのか?という部分ですが、予め 「 ここからここまでの間でナンピンを行う 」 というように決めておくわけです。
ここまでは下がってくる(上がってくる)可能性があるというようなラインを決めて、その中でのみナンピンを行うということです。
これによって、無制限のナンピンというものを回避します。
つまり、思い付きのナンピンでは無いということです。
ナンピンをする人の多くは、ポジションが逆行してしまって思い付きでナンピンを行うというパターンです。
そうでは無くて、予めナンピンを計画しているということですね。
それに伴って、もう一つ重要なことがあります。
それは、資金管理です。
ナンピンを行うということは、複数のポジションを抱えていくわけですからロット数の調整を行わなければいけません。
また、ナンピンの回数も予め決めておかなければいけません。
例えば、普段のロット数が1ロット程度だったとしましょう。
ナンピンの回数を3回(合計最大で4ポジション保有)とした場合、ロット数を最大ポジション数で割ります。
つまり、1ポジションあたり0.25ロットということになります(あくまでも例です)。これらのことを全て 「 エントリー前 」 に決定しておくわけです。
そしてこのロット数も、どうすればいいのかというテクニックはあります。
これを知っているか知らないかで、資金管理が月とスッポンに早変わりです!
そこまでの詳細を伝えると、会員さまに叱られてしまうのでご容赦ください(笑)。
このように計画性を持ってナンピンをしていくのです。
こ うすることによって、各トレードの勝率を向上させることも可能です。
無制限にポジションを追加していくわけでもないですし、資金管理の観点からのロット数の配分も行うので、資金を一気に失うというナンピンの危険な側面も見えなくなるわけです。
これが、僕の言う「 良いナンピン 」 です。
まとめると、「 良いナンピン 」 と 「 悪いナンピン 」 の決定的な違いというのは、他でもない 「 計画性の有無 」 なのです。
予めトレードする前にナンピンを行うという前提で適切なシナリオを組み立てているか否か?です。
これによって、ナンピンというものは良いものにもなりますし、一気に資金を奪ってしまう悪いものにもなるということなのです。
一般的にナンピンを薦める人というのは少ないので特に初心者トレーダーの方などは、ナンピンは如何なる理由があろうとも手を出してはいけないもの、という理解をされていることも多いかと思います。
ですが、しっかりと「計画性」を持ってポジションを追加していけば正直な話、危険性は少ないですし上手く活用していくことで有利にトレードをしていくことが可能です。
株を買い増すタイミングは!?
こんにちは、日経225先物 無限攻略の225 えびすです。
株式投資を行う個人が、増えてます。
みなさん安くなったらナンピンだとか買い増しだとかで、株数を増やしているようなのですが、どんな感じで買い増しているのかご存知でしょうか?
株の買い増しには、主に2つのパターンがあります。
ひとつは、買った株が上昇した時に買い増す方法です。
この方法は、短期投資で行われることが多いのですが、個人的には余りお勧めできません。
短期の場合、予め利益率・損失率を決めてから行いますが、株価が上がってから買い増すと平均単価が上がり、売値の設定も上がり、売却のタイミングが難しくなります。
長期投資では、行わない方がいいと思います。
もうひとつは、買った株が下落した時に買い増す方法です。
こちらは、短期投資の時には行わない方がいいでしょう。
短期のつもりで買った株が下落した場合、投資に失敗した可能性があり、損切りを考えた方がいいです。
ナンピン買い下がりという方法がありますが、短期では投資資金を大きく失うリスクが出てきます。
長期投資の場合は、一定の株価下落のたびに買い増すのもいいと思われます。
資産株として長期保有するのであれば、平均単価は低い方が良く、配当利回りの改善にもつながります。
上記は数十年の株投資経験からの考え方です。
株価の上下を100%当てるのは不可能で、リスクはできるだけコントロールしたいと思っています。
調整パターンは、これだけ覚えておけばよい (2)
こんにちは、日経225先物 無限攻略の225 えびすです。
前回の(1)で、値幅調整と日柄調整について書きましたが、具体的に日数や値幅をどう捉えていいのか?というご質問があったので、もう少し掘り下げてお答えします。
1. 日柄調整 (時間軸)
今の日経平均が、ちょうどこれにあたるのではないかと思います。
一般に、株式市場では、株価や相場の先高感が強い時、投資家が買いを入れると同時に、市場では利益確定売りも出やすくなります。
こうした買いと売りが拮抗した状態で、株価の上下幅が小さいまま(上昇も止まったが、下落もしないで揉み合っているまま)、日数だけが横ばいで経過します。
この状態がしばらく続くと、値幅調整が起きなくても 「 目先、売りたい投資家は売り終わったので、調整は終了した。」 と、市場にコンセンサスが出来上がります。
しばらくとは何日なのか、の決まったルールはありません。
これは、相場を見て肌で感じ取らなければなりません。
でも今の日経平均をみれば、ほとんどの人がこれを感じることができるのではないでしょうか。
日足で見れば、25日線をキープしていれば、日柄調整の範囲にいる可能性が高い傾向にあります。
終わりのサインとしては、ファンダメンタル事象(何か明確な理由)が起きて、それが大概キッカケになることが多いのです。
何日とは決まってはいません。
2. 値幅調整 (価格軸)
株価が下がるのは、欲に目がくらんで買った人達の売りがたくさん出るからです。
1回目の上昇の最後のほうで買った人達はアテがはずれると、高値で買ってい ますから 「 これじゃあ儲からない。下がる前に売ってしまおう。」 と売り始めます。
そして株価が下がり始めると、もう少し株を持ったまま待とうかと思ってい た人達も怖くなって 「 損が大きくなる前に売っちゃおう。」 と、雪だるま式に売りたい人が増えて、株価がどんどん下落します。
そして、売りたい人がみんな売ってしまえば、売る人がいなくなって株価の下落が止まります。
これが、値幅調整完了のタイミングです。
値幅がいくら出ればいいか、という決まりはありません。
日足で見れば、25日線を割り込むと相場は 「 値幅調整 」につながりやすい傾向にあります。
テクニカル的に言えば、3分の1、2分の1 3分の2の値幅が目安となることが多いです。
1も2も調整の完了とは 『 売りたい人がいなくなること 』 です。
最後に、1と2を具体的な数値を織りませて説明します。
まずは、日足で捉えた短期的に起きる小さな調整から説明します。
ある程度株価が上昇すると、早めに買った投資家が一旦利益を確定しようという売りが出て株価が下落しますが、この下落は通常は1~3週間程度で終わって、再び上昇します。これが短期的な小さな調整です。
その銘柄の上昇エネルギーが強い場合には、1~3日の短期の値幅調整 ( 下落幅は上昇幅の1/3押し程度 ) が終わると、再び株価が上昇する可能性があります。
通常はこの2回目の上昇で終わりますが、エネルギーがものすごく強い場合には2回目の調整に入り、その後3回目の上昇が起こります。
過去の市場における経験則では、3回目の上昇が起こるケースは少ないのですが、もしあった場合には1~3回の上昇の中で、3回目の時の上昇率が一番高くなることもあります。
とは言っても、よほどの上級者でなり限り、ここを狙いに行くのはキケンです。
3回目が無いケースのほうが多いのですから。
さらに次に待っているのは、中期的に起きる大きな調整です。
これは、週足で捉えた比較的大きめの調整のお話です。
短期の調整を繰り返しながら上昇した場合、1回目の上昇が始まった株価をから計算すると、いつの間にか上昇率はとても大きなものになっています。
ですから、この短期の調整を2~3回繰り返した後は、今度は本格的な調整が始まります。
大きく上昇した後なので、調整も大きくなり、1~3ケ月程度の日数を かけて、株価も大きく下落します。
この中期的に起きる大きな調整が終了したときに買えれば、あなたは最高のトレーダーとなることができるでしょう!
株価は既に大きく下がっているから、さらに下がる可能性はほとんどありません。
そして大きく下がった後だから、次には大きく上昇します。
この中期的に起きる大きな調整が、ベストな調整です。
ここさえ押さえれば、あなたは負けようがないですし、一番の醍醐味である利大となるのです。
調整パターンは、これだけ覚えておけばよい (1)
こんにちは、日経225先物 無限攻略の225 えびすです。
今回は、調整パターンの重要性について、書いてみたいと思います。
株式市場や個別銘柄の上昇が、止まったり下がったりすることを 「 調整 」 と表現します。
大きく2つ、覚えておけば、よいでしょう。
1. 日柄調整 (時間をかけての調整)
2. 値幅調整 (価格の幅がある調整)
相場をやる上で、このパターンは、ぜひ頭に入れておきましょう。
今の相場が、どっちにいるか、見極めることが重要です。
例外として、もうひとつ
スピード調整(瞬間的な調整)
このスピード調整は、トレンドが強いときに、現れるのが特徴です。
調整が、緩やかか、大きくあるのか、捉え方で、相場に強くなれます。
参考になれば、幸いです。
NN倍率
テクニカル分析は、感覚ではなく数値で明確に今の相場が高いのか安いのかを客観的に判断するときに使います。
このコーナーでは、一記事一テーマで取り上げていきたいと思います。
NN倍率 とは、日経平均をNYダウで割って算出しております。
みなさん、あまり聞いたことがないテクニカル指標だと思います。
N ( 日経平均 ) とN ( NYダウ )を比較する指標です。
■どうやって使うの?
以下のチャートは、ここ最近のNN倍率を示したものとなります。
2012年9月に0.66倍まで下がり、そこから徐々に上昇傾向になっています。
1倍を超えることはなく、大きな壁として立ちはばかっていました。
NYダウの絶対値を日経平均が上回ることはなかったのです。
そのNN倍率がようやく1倍を突破し、現在も下回ることなくキープしています。
ここ数年の上値の壁であった1倍の水準を保つことができれば、今後も外国人投資家を中心とした買いが期待できると思います。
最近、ダウが大きく下がっても、日経平均(CME)が下がっていないのを感じていたのなら、このチャートがそれを証明しているのです。
MACDとは (マックディー)
テクニカル分析は、感覚ではなく数値で明確に今の相場が高いのか安いのかを客観的に判断するときに使います。
このコーナーでは、一記事一テーマで取り上げていきたいと思います。
MACD とは、二つの線の関係とその位置から、相場の周期とタイミングをとらえて売買の判断をしていくテクニカル分析となります。
MACDは、個人的にはかなり使えるテクニカル分析のひとつかと思います。
ここから先は覚えなくてもいいのですが、中身だけは伝えておきますね。
「 Moving Average Convergence Divergence ( 移動平均収束拡散法 ) 」を略したもので、平均を取る期間の違う2つの移動平均を用いた指標です。
ただし、この移動平均は単純に一定 期間の価格を平均したものではないというのがこの指標の大きなポイントです。
MACDに使う移動平均は指数平滑移動平均(しすうへいかついどうへいきん)と呼ばれるもの。
平均を取る期間の価格のうち、新しいものほど比重が高くなるような計算をして平均を取ります。
これは、新しい価格のほうがより大きな影響を与えるだろう、という考えに基づいています。
ここでは、期間の短いほうの指数平滑移動平均を短期平均、期間の長い指数平滑移動平均を長期平均といいますが、短期平均の値から長期平均の値を引いた差はMACD(またはMACDライン)と呼ばれます。
これがこの指標の基本線になります。
さらに、このMACDの値を一定期間分単純平均したものをシグナル(またはMACDシグナル)と呼びます。
一般的には、MACD(ライン)とシグナルの推移を別にグラフ化して、その位置関係に注目してトレンドを把握するために用いられています。
MACDとMACDシグナルは(図24)のような関係になります。(図24)では、「下降トレンド→底打ち→上昇トレンド→天井→下降トレンド」へ推移している時をイメージしています
テクニカル指標はさまざまな使い方ができますが、ここでは一般によく取り上げられる使い方を紹介しましょう。
基本的な考え方は、MACDの値が0のラインの上、つまりプラスで、その描くグラフが右肩上がりになっている状態は「上昇トレンドが加速している」、MACDの値がプラスでも、グラフが右肩下がりになってきたら「上昇トレンドは行き詰ってきた」と解釈します。
MACDの値が0のラインの下、つまりマイナスに位置している場合は、グラフが右肩下がりになっていれば「下降トレンドが加速している」、グラフが右肩上がりになれば「下降トレンドは行き詰ってきた」という捉え方です。
上昇トレンドにある場合、その上昇スピードが鈍ってくると、MACDの上昇度合いもなだらかになり、さらには横ばいになって、下落し始めます。
そう すると、それより遅れてついてきたシグナルの線をMACDの線を下に抜けるという現象が起こります。
先ほどのデッド・クロスの形です。
高値圏にある時に、この「MACDとシグナルのデッド・クロス」が出たところが、売りシグナルとされます。
底値圏にある場合ならその逆で、「MACDがシグナルを上に抜けるゴールデン・クロス」が買いシグナルとされます。
RCI
テクニカル分析は、感覚ではなく数値で明確に今の相場が高いのか安いのかを客観的に判断するときに使います。
このコーナーでは、一記事一テーマで取り上げていきたいと思います。
RCIとは、"日数(一般的に9日)"と"株価"それぞれに順位をつけ、両者にどれだけの相関関係があるのかを指標化しております。
「 RCI(Rank Correlation Index) 」は、日本語に訳すと「 順位相関指数 」と呼ばれています。
RSIと同じように、指標が上昇して高値水準にいれば割高、安値水準にいれば割安と見て、買われすぎ、売られすぎの判断をします。
RCIの値は価格の上昇が続けば+100%に近づき、下落を続ければ-100%に近づきます。
オシレーターの見方としては、80%以上が買われすぎ、20%以下が売られすぎと見ます。
■どうやって使うの?
それでは、実際に「 RCI 」をチャートで確認してみましょう!
青い丸で囲んだ部分では、RCIが70%以上になっているので、売りを考える水準であることがわかります。
また、黒い丸で囲んだ部分では、RCIが30%以下になっているので、買いを考える水準であることが見てとれます。
チャート図では、70%と30%を基準にしていますが、それぞれ80%と20%を基準に置く方が、実用的です。
・順張りとしての利用
通常この指標は 「 逆張り 」 としての利用が一般的ですが、順張りとしての利用方法を紹介します。
これは、RCIが上向きに転じたら、上昇トレンドを形成すると判断し「買いサイン」、逆にRCIが下向きに転じたら、下降トレンドを形成すると判断し「売りサイン」と、判断するというものです。
・計算式
(株価上昇日の出来高+0.5×株価変わらずの日の出来高合計)÷(株価下降日の出来高+0.5×株価変わらずの日の出来高合計)×100
計算式は覚えなくていいですよ(笑)。
そして 「 RSI 」 を見て売られすぎ、買われすぎとなる数値が見つからなければ、「 RCI 」 を見てみる。
「 RCI 」で も見つからなければ、他の指標を見てみる。
というように、その銘柄の株価の動きにぴたりとはまる指標を探し、見つかったときだけ判断を行ないます。
これも一つのテクニカルです。
RSI
テクニカル分析は、感覚ではなく数値で明確に今の相場が高いのか安いのかを客観的に判断するときに使います。
このコーナーでは、一記事一テーマで取り上げていきたいと思います。
RSIとは、"相対的に今の相場は強弱どちらに傾いているのか?」 を表した指標です。
「 RSI (Relative Strength index) 」 とは、日本語に訳すと「 相対力指数 」と呼ばれています。
"相場が上昇から下落、下落から上昇へと転換するときには「買い」、「売り」が一方向に偏りやすいことから、それを見抜くことで相場の転換を図ることができる"という考え方の元にW・ワイルダーが作成した指標です。
「 RSI 」 では、"一定期間(一般に14日)において、上昇した日の値幅がどのくらいあるか?"ということを計算しています。
例えば、14日間で上昇した日の値幅の合計と、下落した日の値幅の合計の比率が8:2になっていたら、「 RSI 」 は80となります。
一般的に良く使われる例としては、RSIが25~20を割り込んで転換すると買いサイン、70~80を上に抜けて転換すると売りサインと言われています。
■どうやって使うの?
それでは、実際に「RSI」をチャートで確認してみましょう!
RSIを使って「売られ過ぎ」「買われすぎ」を判断するのは一般的に、RSIが70以上が「買われすぎ」、「売りゾーン」、30以下が「売られ過ぎ」で「買いゾーン」とされます。
指数ではなく個別の株だと80以上が「売りゾーン」、20以下が「 買いゾーン」とした方法や75日間のRSIの場合はこれを60以上と40以上の方がトレンドの転換を見つけやすい、と言うような場合もあります。
RSIの逆行現象(ダイバージェンス)
RSIで一番信頼できる売り買いのシグナルと言われているのがこの「逆行現象(ダイバ ージェンス)」といい、株価が新安値や新高値になったにもかかわらずRSIが新値をとらなかった場合です。
株価が新安値をとってきたにもかかわらずRSI が底値を切り上げる動きを示した場合は「買いシグナル」と考えられ、反対に株価が新高値にもかかわらずRSIが上値を切り下げてきた場合は「売りシグナ ル」と考えられています。
例えば、上記の例は「逆行現象」の最たるもので、株価が新安値になったにもかかわらずRSIが底値を切り上げてきたことを確認した翌日に、買付けを行うことで、その後の上昇局面で収益をあげるチャンスを得ることが出来たわけです。
「RSI」は主に保ち合いや緩やかな上昇、下落相場で最も威力を発揮すると覚えておいてください。
ROE
テクニカル分析は、感覚ではなく数値で明確に今の相場が高いのか安いのかを客観的に判断するときに使います。
このコーナーでは、一記事一テーマで取り上げていきたいと思います。
ROEとは、「持ち金でどんなけ儲けれる力があるのか 」 を見る指標のことです。
ROE(株主資本利益率)というのは、企業の収益性を測る指標です。(return on equityの略)
株主資本を使ってどれだけ利益をあげたか、を見るのに用います。
株主資本とは、貸借対照表の資本の部の合計になります。
純利益とは、損益計算書の当期純利益になり、税引き後の利益を使います。
株主資本は株主が投資したお金などです。
これを使ってどれだけ利益をあげたかになりますので、簡単にいうとお金の利回りみたいなものです。
自分のお金を投資するのですから、利回りのいい企業に投資したくなりますね。
具体的な計算式は次のようになります。
ROE(株主資本利益率)
=1株あたりの利益(EPS)÷1株あたりの株主資本(BPS)
よって、計算式より、ROEが高いほど株主資本を効率よく使い、利益を上げて能力の高い経営がなされていることがわかります。
逆に、ROEがあまりにも 低い企業は、資金をうまく使えていないわけですから、経営が下手ということで、会社の存在価値が疑われてしまいます。
会社の利益がまた株主資本になり、また利益をだしての繰り返しになります。
株主資本の増加は、株の価値もあがってくので株価の上昇にもつながります。
高成長中の企業は、ROEがとても高いことが多いです。
ですが、ROE50%とかを何十年も続けられるわけはないので、目安は15%~20%になります。
ROE20%を5年も10年も続けてくれるような企業は、かなりの優良企業です。
こういうことを書くと外務員試験の勉強みたいになってしまいますが(笑)、個別株を分析する指標としては皆さんにぜひ知っていてもらいたいのです。
ここで図を見てもらいたいです。
同じ利益を出す企業があった時に、左図の企業と右図の企業は、どちらのROEが高いでしょうか?
答えは右です。
ROEを出す式の分子が一緒なので分母が少ない方が大きな値になります。
ただ右図のような企業でROEが高くても、効率的に経営出来ているとは言えません。
稼いだ利益が将来の借金の返済に使われるかもしれませんし・・・
負債は返済義務のある資本ですし、負債が多いのは好ましくないので左図のような企業で高ROEの企業を探すことがベストとなります。
利益が単純に株主資本の増加に繋がるのは、左図の企業です。
株主資本比率の高い企業が左図に当たります 。
ついでに、問題を出しましょう(笑)。
当期利益 株主資本
H16年3月期 344百万円 1,527百万円
H15年3月期 281百万円 1,166百万円
株主資本は期首(前期)と期末(今期)の平均値を使います。
株主資本 =(1,166百万+1,527百万)/2 =1346.5百万
344百万 /1346.5百万 ×100=25.5% となります。
決算短信に出てくる株主資本利益率(ROE)は
ROE = 当期純利益 / {(前期株主資本+今期株主資本)/2 } × 100
で求めてありますので注意してくださいね。
実は面白いことに、ROEはPERやPBRとも密接な関係があります。次のような式が成り立つのです。
(ROE×PER=PBR)
ROE(EPS/BPS)、PER(株/EPS)、PBR(株価/BPS)で表すことができますから、実際に上の式に当てはめると、公式が成り立つことがわかります。
(下の式では、分子と分母のEPSが互いに打ち消します)
ここからいえることは、PBRは「ROE×PER」で表されますから、PBRが低い企業というのは、ROEやPERも低い可能性が大きいのです。
すなわち、PBRが低いということは、即座に『割安』と判断されがちですが、株主資本による企業の収益性(ROE)も低くなっていることがあるので、その点は注意が必要です。
最後にまとめます。
ROEが高く、自己資本比率が高い企業を探せば、個別株は今の相場付きなら楽勝です。
ぜひ、覚えておいて下さい。
PBR
テクニカル分析は、感覚ではなく数値で明確に今の相場が高いのか安いのかを客観的に判断するときに使います。
このコーナーでは、一記事一テーマで取り上げていきたいと思います。
PBR とは、企業の保有する資産に注目したやり方です。
企業の持っている土地の価値や現金そのものがいくらあるのか、そしてそれが市場の評価として(株価として)、割高なのか割安なのかをみます。
簡単に言えば、株式時価総額と持ち金の比率です。
PBR(株価純資産倍率)
<概要>
Price Book-value Ratioの略で、企業の資産面から株価の状態を判断する指標です。
株価の状況を判定する情報として、株価収益率(PER)と共に重要視される指標のひとつです。
<公式>
(PBR(株価純資産倍率)
=株価÷1株あたり株主資本(BPS))
<解説>
一般にPBRが1倍であるとき、株価が解散価値と等しいとされ、1倍以下だと割安株として扱われます。
例えば、ある会社の株価が1000円としましょう。
一億円の土地と一億円の現金をもっているとして、発行株式数は十万株。
この場合、PBR=1000÷(2億÷10万)=1000÷2000=0.5
1倍以下の水準では会社が保有する純資産の額より株式時価総額のほうが安いことを意味しており、継続的に事業を行うより解散した方が株主の利益になる可能性があります。
低いほうが良いのですが、あまりにも低すぎる場合は企業に内科問題があるので気をつけてください。
<補足>
PBRの表現は日本国内で広く用いられているが、アメリカではP/Bと表記するのが一般的です。
■■バフェットの見方
当初のバフェットは、グレアムの投資方法を完全にコピーしていたため、PBRが1倍以下の銘柄を狙って買っていました。
1倍どころではないですね。
PBRが0.5倍とかそういう、格安の銘柄を買っていたのです。
PBRが0.5倍というと、1倍を企業の解散価値(定価)と捉えた場合、50%オフの大バーゲン特価となるわけです。
このような大バーゲン特価で買うと、時間とともに市場が銘柄を正当に評価し始めて、1倍まで回復します。
この時にバフェットは売るわけです。
倍の利益をゲットできる、素晴らしい投資スキームです。
しかし、バフェットはこのような投資手法を繰り返すうちにもっともっといい方法を考えつきました。
銘柄の中には、保有しているだけで、半永久的に価値が増大していくものがあるという事に気が付きます。
バフェット銘柄の一つである「 ウォルマート 」 の過去10年間の財務データです。
1 株あたり純資産 (BPS) のところを以下に抜粋しました。
2012/1 20.86
2011/1 19.49
2010/1 18.61
2009/1 16.63
2008/1 16.26
2007/1 14.91
2006/1 12.77
2005/1 11.67
2004/1 10.12
2003/1 8.98
わかりますか?
一貫して、BPSが伸びています。
下がった年はほとんどありません。
あなたは、この銘柄を保有して、「いつウォールマート株を手放して、利益確定するのがいいと思いますか?」
真剣に考えてみて下さい。
もしBPSが永久に増え続けるのなら、そもそも、手放す=売る、必要はありませんよね。
これが、師匠であるグレアムの「バリュー投資」を超えた「成長バリュー投資」となります。
BPS
テクニカル分析は、感覚ではなく数値で明確に今の相場が高いのか安いのかを客観的に判断するときに使います。
このコーナーでは、一記事一テーマで取り上げていきたいと思います。
BPS とは、株主資本を発行済み株式数で割った「 1株当たり純資産 」のことです。
BPS(1株当たり純資産)
<概要>
株主資本を発行済み株式数で割った「 1株当たり純資産 」のことです。
<公式>
● BPS=純資産 ÷発行済み株式数
<解説>
「BPS」は、企業の実際の資産価値を一株当たりに表した指標になります。
法律で、会社が解散した場合に資産を株主に分配しなければならない、と決まっています。
よって、会社が解散した場合、資産が株主のものになるため、1株株主資本をその会社の解散価値と表現することもあります。
■ベンジャミン・グレアムの見方
バフェットの師匠である「 ベンジャミン・グレアム 」は、このBPSに注目して、投資の判断をしていました。
バフェットを理解する上で、ベンジャミン・グレアムの考えを理解することはとても大切です。
ベンジャミン・グレアムがバリュー投資の本家本元の生みの親となります。
その後、バフェットがグレアムをバリュー投資理論を追い抜く理論を打ち立てるのですが、それでもグレアムの投資理論は勉強しておくに越したことはありません。
グレアムは、以下のような投資格言を残しています。
一株当たり純資産(BPS=株主資本÷発行済み株式数)に裏付けられた株式ポートフォリオを有する投資家は、収益と有形資産双方に対して何倍もの金額を支払った人よりも、株式相場の変動を気にせずに超然としていられる。
ベンジャミン・グレアム
意味、わかりますか?
ようは、株価という市場の変動、人気投票で投資をするのではなく、一株当たり純資産(BPS)が、例えば500円の銘柄があり、その銘柄の株価が300円だった。
解散価値が500円のものを300円で買えば、この時点で200円儲けていると考えることができます。
この200円の余裕を、グレアムは「安全領域」と表現しています。
■バフェットの見方
バフェットはグレアムの弟子であるため、当初はグレアムの教えに従って、BPSが500円なのに、株価が300円の銘柄を買っていました。
バフェットは当初はこの手法で、資産を築き上げたのです。
しかし、途中で方針を転換します。
グレアムの投資手法を「バリュー投資」と呼ぶのであれば、バフェットの投資手法は「成長バリュー投資」です!!
バフェットはこのグレアム流の解散価値以下で銘柄を買って、株価が元の解散価値以上に復活した時に売る手法を「 シケモク投資 」と呼んでいます。
道端に落ちているような、あと一吸い分だけ残った“シケモク”では満足な一服は出来ませんが、ただ同然であれば、その残った一吸いをすべて利益にすることが出来るということです。
現在のバフェットのBPSに対する見方は、投資するタイミングは、それ程、重視はしていません。
もちろん、株価がBPSより下回っている事が望ましいと考えてはいます。
この「成長バリュー投資」については、具体的な決算書の数値を見ながら、理解しやすいかもしれません。
PER
テクニカル分析は、感覚ではなく数値で明確に今の相場が高いのか安いのかを客観的に判断するときに使います。
このコーナーでは、一記事一テーマで取り上げていきたいと思います。
PER とは、企業の利益性に着目したやり方です。株を買ったら何年で元が取れるのかを考えただけです。
株価収益率(かぶかしゅうえきりつ、price earnings ratio)とは、株価の状況を判断する指標の1つです。
株価を判断する情報として、株価純資産倍率(PBR)と共に重要視されます。
アメリカ合衆国ではP/EないしPEと表記するのが一般的です。
頭字語をとった略称のPERは、日本にて用いられます。
<意味>
株価収益率は、株価を一株当たり当期純利益で割ったものです。
<公式1>
株価収益率 = 株価 ÷ 一株当たり当期純利益
<解説1>
株主の側から見れば、「利益が全て配当に回された場合に、何年で元本を回収できるか」という指標として見ることができます。
一方企業の側から見れば、「株主からの出資をどれくらいの利回りで運用しているか」という指標の逆数と見ることができます。
<公式2>
PERにはもう1つ別の見方があります。
時価総額を当期純利益で割ったものと言い換えることもでき、次の式で求められます。
#表現は公式1と異なりますが、実質的な意味は同じです。
株価収益率 = 時価総額 ÷ 当期純利益
<解説2>
利益が減ると、株価収益率は増加することとなります。
一般に株価収益率が業界平均値と比較して高いときは、当該企業の株価は割高とされます。
<使われ方>
株価収益率には、決算により確定した純利益を元に算出される数値(前期実績PER)と期末で予想される純利益を元に算出される数値(予想PER)があります。
日本の株式市場では一般に予想PERが重視されアメリカ合衆国では実績PERが重視されます。
日本の場合、予想PERは当該企業が半期・四半期毎に公表する決算予測をもとに算定されることが多いです。
<適正とされる値>
株価収益率の標準値は、14から20のあいだが適正とされます。
(理論上は、14年~20年で株を買った元が取れるという考え方になります)
■バフェットの見方
PERはその時々の市場の動向で、大きく上下に振れます。
PERは株価が上がれば、高くなります。
株価が下がれば、低くなります。
バフェットは市場全体が将来に悲観的になっている時、つまり、株価が下がっている時に、買うことを好みます。
PERが低い時に買います。
バークシャー・ハサウェイは、コカ・コーラやペトロチャイナ(注)を、PER約5倍で購入しています。
例えば、2008年に発生した「リーマン・ショック」では、ほとんどの株が値下がりしました。
このような緊急事態では、1企業の将来的な展望がどうこうとか関係なく、全銘柄が値下がりします。
そうなると、PERもぐっと落ちることになります。
僕も、そういうチャンスを絶対に見逃しません。
ただし、そういった背景がないのにPERが安すぎる場合は、何か問題がある企業かもしれないので注意してください。
EPS
テクニカル分析は、感覚ではなく数値で明確に今の相場が高いのか安いのかを客観的に判断するときに使います。
このコーナーでは、一記事一テーマで取り上げていきたいと思います。
EPS とは、一株当たり当期純利益をみるものです。
一株当たり当期純利益(earnings per share)は、株価指標の一つです。
日本国内では、EPSという頭字語も広く用いられています。
一株利益、一株あたり利益、一株あたり当期利益、などの略称または俗称で呼ばれることも多いです。
<意味>
EPSは、企業の一株あたりの利益額を示すもので、当期純利益と、普通株式の発行済株式数から計算されます。
(<公式>
EPS = 当期純利益 ÷ 普通株式の期中平均発行済株式数)
<解説>
純利益が増加するとEPSは上昇し、純利益が減少するとEPSは下降します。
売上が少なくても株式総数が少なければ、それだけ1株あたりの利益が高くなります。
株式併合や株式償却等により発行済株式数が減少すればEPSは上昇し、第三者割当増資や株式分割等により発行済株式数が増加すればEPSは下降します。
発行済株式数の増加によるEPSの下降は、希薄化ないしは希釈化と呼ばれます。
株式分割の場合の例を説明すると、EPSは以下のように希薄化されます。
<希薄化の例>
前期EPS 165 円 = 当期純利益 165 万円 ÷ 発行済株式数 10,000株
↓
一株を二株に分割
↓
今期EPS 100 円 = 当期純利益 200 万円 ÷ 発行済株式数 20,000株
<使われ方>
EPSは、株価収益率 ( PER ) を算出する際に用いられます。
EPSが上昇することで、株価を計る指標である株価収益率(PER)が下降し、株価が割安となり、同じ割安度に戻されるために株価が上昇するという現象が発生することが多いです。
■バフェットの見方
ウォーレン・バフェットは、過去10年間のEPSを見て、順調に伸びている銘柄を好みます。
ある年はめちゃくちゃ高いけど、ある年は低いという銘柄は避けます。
安定していることが大切なのです。
バフェット銘柄の代表とも言える「コカ・コーラ」の財務諸表を見てみましょう。
銘柄コード「US:KO」でニューヨーク市場で取引されています。
The Coca-Cola Co: 財務諸表
損益計算書 - 10 年間の概括 (百万)
売上 金利税引前利益 減価償却 純利益 1 株益 税率 (%)
2011/12 46,542.00 11,439.00 1,864.00 8,572.00 1.85 24.52
2010/12 35,119.00 14,243.00 1,306.00 11,809.00 2.53 16.74
2009/12 30,990.00 8,946.00 1,086.00 6,824.00 1.47 22.8
2008/12 31,944.00 7,506.00 1,066.00 5,807.00 1.24 21.74
2007/12 28,857.00 7,919.00 991 5,981.00 1.28 23.89
2006/12 24,088.00 6,578.00 938 5,080.00 1.08 22.77
2005/12 23,104.00 6,690.00 932 4,872.00 1.02 27.17
2004/12 21,742.00 6,222.00 893 4,847.00 1 22.1
2003/12 20,857.00 5,495.00 850 4,347.00 0.88 20.89
2002/12 19,564.00 5,499.00 806 3,976.00 0.8 27.7
見難いので、EPS(1株利益)のみを抜粋しましょう。
1株益
2011/12 1.85
2010/12 2.53
2009/12 1.47
2008/12 1.24
2007/12 1.28
2006/12 1.08
2005/12 1.02
2004/12 1
2003/12 0.88
2002/12 0.8
どうでしょうか?
めちゃくちゃ安定していませんか?
2002年は0.8・・・そして、2011年は1.85、すごい安定している上に毎年毎年、EPSが伸びています。
これがバフェット銘柄の大きな特徴の1つなのです。
騰落レシオ ( とうらくれしお )
テクニカル分析は、感覚ではなく数値で明確に今の相場が高いのか安いのかを客観的に判断するときに使います。
このコーナーでは、一記事一テーマで取り上げていきたいと思います。
騰落レシオ とは、&deco(red){値上がり銘柄数を値下がり銘柄数で割って、100を掛けて計算
騰落レシオ(%) = 値上がり銘柄数 ÷ 値下がり銘柄数 ×100};します。
ということは、値上がり銘柄数と値下がり銘柄数が同数の場合は100%になります。
値上がり銘柄数と値下がり銘柄数が同数なら、相場も均衡状態と判断できるので、変化の兆しを見るときには100%を基準にして、100%より大きいか小さいかで判断します。
値上がり800銘柄で、値下がりが600銘柄だったら、騰落レシオは133%になります。つまり、騰落レシオが100%より大きくなるときは、値上がり銘柄数のほうが多いときです。
反対に、値上がり銘柄数が600で、値下がり銘柄数が800だったら、騰落レシオは75%になります。騰落レシオが100%より小さくなるのは、値下がり銘柄数のほうが多いときです。
一般的には、株式市場が上昇を続けて騰落レシオが120%を超えてくると、過熱しすぎのサインと見て、間もなく下落傾向に変わるという兆しになります。
株 式市場が下落を続けて騰落レシオが80%を切り始めると、下げは落ち着いて、間もなく上昇に変わるという兆しとして使われます。
このように数値や株価チャートを使って、相場の上昇や下落の転換を探そうとする分析方法を、テクニカル分析と呼びます。
そして、この騰落レシオのようにテクニカル分析で使う目安の数字のことを、テクニカル指標と言います。
■どうやって使うの?
毎日発表される騰落銘柄数は、前日との比較でしかありません。
それでは相場の方向性は見えませんから、まとまった日数で平均を取ります。
最近の5日間で平 均をとる方法と25日間の平均をとる方法が一般的です。
5日騰落レシオよりも25日騰落レシオのほうが、より中期的な相場の傾向が分かります。
では、日経平均株価のチャートに、騰落レシオを表示してみましょう。
騰落レシオは100%の水準が中立水準とされ、一般的に60~70%以下であれば売られすぎであり、中期的には買い場。120~150%以上の場合は加熱状態(売り)であるとされています。
ただし、あくまでお騰落レシオは個別株の動向ではなく市場全体の流れを見るためのテクニカル分析法となります。
個別銘柄に対する分析が騰落レシオだけで十分と言うわけではありません。
騰落レシオは比較的中長期にかけて、数字を維持することが多く、売られ過ぎとされる60~70%の水準で1か月近く推移したり、逆に130%台の水準で1か月近く推移するような場合もあります。
騰落レシオ(25日)の場合、1か月以上連続しての上昇相場や下落相場の場合には、数字は貼り付きやすいという特性をもっています。
そのため、騰落レシオのみを投資判断にするのはよろしくないと考えられます。
あくまで参考の一つとして使いましょう!!
ストキャスティクス
テクニカル分析は、感覚ではなく数値で明確に今の相場が高いのか安いのかを客観的に判断するときに使います。
このコーナーでは、一記事一テーマで取り上げていきたいと思います。
ストキャスティクス とは、株価の 「 売られ過ぎ 」、「 買われ過ぎ 」を判断するための指標のことです。
ストキャスティクス(英語:Stochastic oscillator)は、株価のテクニカル分析において使用される指標です。
米国のチャート分析家ジョージ・レーン(George Lane)によって、1950年代に考案されました。
オシレーター(値幅分析)系指標の一種です。
下落相場では"終値は安値近辺で取引が終わり"、上昇相場では"終値が高値近辺で取引が終わる"傾向があるという前提のもと開発されました。
逆張りの投資手法において、よく用いられる指標です。
その一方で、相場に明確なトレンドが出ているときは指標が天井または底に張り付いたままとなってしまう性質があるため、逆張り手法が全く機能しない時間帯がある点に注意する必要があります(これは全てのオシレーター指標に言えることでもあります)。
■どうやって使うの?
「 0%に近づくほど売られ過ぎ 」、「 100%に近づくほど買われ過ぎ 」といった形で活用することができます。
また、一般的には30%以下にラインがある状態を売られ過ぎ、70%以上にラインがある場合を買われ過ぎの水準と判断します。
さらに、"売られすぎ"、"買われすぎ"ゾーンの中で「%K」と「%D」の二本のラインが交差するポイントを"売買タイミング"としています。
イメージとしては移動平均線のゴールデンクロスとデッドクロスと同じように考えます。
それぞれの銘柄によって成長力も、人気度も異なりますから、売られすぎ、買われすぎとなる判断の数値は違ってきます。
このため、テクニカル指標を使うときには、それぞれの銘柄に合わせて 「 最適化 」 することが大切です。
「 ストキャスティクス 」 の最適化は、「 RSI 」 や 「 RCI 」 と同様に、過去のチャートを見て、チャートの"高値、安値"と、"ストキャスティクスの山、谷"が合うように、計算日数を調整します。
そして、「 この銘柄は、数値がどの程度まで下げると(=売られすぎると)株価が上昇に転じるのか 」、反対に 「 数値がどの程度まで上がると(=買われすぎると)株価が下落に転じるのか 」 を調べてから、「 ストキャスティクス 」 を使います。
チャートと、「 ストキャスティクス 」 の山谷が合う計算日数が見つからなかったり、山谷を合わせてみても、売られすぎ、買われすぎとなる数値が見つからなければ、今、その銘柄には 「 ストキャスティクス 」 は使えないということです。
この場合は、「 RSI 」や「 RCI 」 を使ってみるなど、他の指標を使い、その銘柄の株価の動きに「ぴたり」とはまる指標を探し、見つかったときだけ判断を行ないます。
逆三尊
こんにちは、日経225先物 無限攻略の225 えびすです。
チャートの形の一つで、底を示す典型的な形です。
仏像が三体並んでいるように見える三尊を逆さまにした形なので、逆三尊と呼ばれます。
ヘッドアンドショルダーズボトム とも言われます。
逆三尊は最初の谷を形成した後、その谷の安値を更新しヘッド・アンド・ショルダーズ・トップの「ヘッド」を形成し安値を更新した時点では下降の勢いはまだあることを示していますが、前回の戻り高値とほぼ同値或いは以上に上昇することとなりこの時点から買い圧力が強まってきた事が窺えます。
その後、反発するものの前回の安値を更新することなく最初の戻り高値と次の戻り高値で引いたネックラインを価格が上抜ける事で下降トレンドの終息サインとなり、買いサインとなります。
逆三尊の利食い目標値は、ネックラインから安値までの値幅をネックライン水準の価格にプラスして算出します。
一目均衡表
こんにちは、日経225先物 無限攻略の225 えびすです。
今回は、テクニカル手法の解説をしたいと思います。
基本は、一記事一手法というスタイルで説明していきます。
難しい言葉はなるべく避けて書いていきますので、ご安心ください。
一目均衡表(いちもくきんこうひょう)とは、日本で生まれたテクニカルチャートのひとつ。
一目均衡表は、ローソク足と5本の補助線(基準線、転換線、遅行線、先行スパン1、2)を用いてひとつのグラフを形成しています。
5本線は、下記の内容となります。
基準線 過去26日間の最高値と最安値の平均値
転換線 過去9日間の最高値と最安値の平均値
先行スパン1 基準線と転換線の中間値を26日先に記入
先行スパン2 52日間の最高値と最安値の平均値を26日
先に記入
遅行スパン 当日の終値を26日前に記入
雲 先行スパン1と先行スパン2の間の面積
相場の方向性は基準線が示しています。
基準線は過去の平均値であり、相場の中期的な均衡点を表している重要な線です。
基準線の向きがトレンドを形成します。
基準線よりも転換線のほうが上にあるときは上昇トレンドであり、下にあるときは下降トレンドです。
これは基準線が過去26日間、転換線が過去9日間のデータですので、転換線のほうが最近のトレンドを示しているためです。
中でも基準線と転換線の2本の線がクロスするときで、ポイント転換線が基準線を下から上に抜くとゴールデンクロスで買い、転換線が基準線を上から下に抜くとデッドクロスで売りとなります。
壁になる雲が一目均衡表の醍醐味です。
基準線と転換線だけでは移動平均線と変わりません。
この2つに先行スパン1、先行スパン2、遅行スパンを絡めていって、買いと売りのシグナルを明確にします。
まず、先行スパン1と先行スパン2との間にある面積を 「 雲 」 と呼びます。
この雲を突き抜けるには勢いのあるパワーが必要です。
そのため、雲は抵抗帯を意味します。
6日間である短期の先行スパン1と、52日間の長期の先行スパン2の関係により、ローソク足が雲の上では強気相場であり、雲の上限が先行スパン1、下限が先行スパン2になります。
"壁になる雲が一目均衡表の醍醐味"
逆にローソク足が雲の下のときは弱気相場であり、雲の上限が先行スパン2、下限が先行スパン1になります。
そのため、ローソク足がこの雲より上にいる間は持ち続けても大丈夫、下にあるときはまだ下がる可能性があると判断できます。
ポイントはローソク足が雲に突入したときです。
雲を下から上に突破したら上昇サインで、雲を上から下に突き抜けたら下落サインです。
日本で生み出されたこのテクニカル手法は、海外の投資家にも使用されております。
トレーダーにとって、これらのシグナルをいかに汲み取るかが大切です。
よく「天気の悪い雲の下で雨を浴びるのか、太陽を拝める雲の上で晴れを感じるのか」と言われ、雲とローソク足で判断していきます。
あと1つの遅行スパンの意味も簡単です。
遅行スパンは当日の終値を26日前に遡ったものです。26日前の株価と当日の株価を比較して、買いと売りを判断します。
遅行スパンが26日過去のローソク足を下から上に突き抜けると買いシグナル、上から下に突き抜ける売りシグナルとなります。
遅行スパンと実線の位置関係も雲と同じです。
遅行スパンが実線の上だと強気相場、実線の下だと弱気相場になります。
まとめます。
一目均衡表では、「転換線が基準線を上抜ける、ローソク足が雲を上抜ける、遅行線がローソク足を上抜ける」といった「三役好転」が出たときが、買いサインになります。
売りサインはこれと逆の現象ですので、これらのシグナルを上手に利用しましょう。
僕が毎週月曜日に、今週の市場分析と展望という記事の中にサポート・レジスタンスを必ず記載しております。
このサポート・レジスタンスの中に上記の数値が記載されております。
僕も必ずこの数値は確認しながら相場に臨んでおりますので、ぜひ覚えておいて下さい。
計算式は覚えなくてもいいです。
どういう見方をすればいいのか、それだけを覚えておいて下さい。
だんだんと感覚がつかめてくると思います。
移動平均線
テクニカル分析は、感覚ではなく数値で明確に今の相場が高いのか安いのかを客観的に判断するときに使います。
このコーナーでは、一記事一テーマで取り上げていきたいと思います。
移動平均線 とは、株価の動きを滑らかな線状にすることによって相場の方向を見ようとするものです。
直近n本の終値の単純平均から算出する、さまざまなテクニカルチャートの基本となるトレンド追随型 ( 相場の方向性や強さを表すもの ) の指標です。
【例】 5日単純移動平均の場合の計算方法
(当日終値 + 前日終値 + 2日前終値 + 3日前終値 + 4日前終値) ÷ 5
日足チャートでは、5日線と25日線、週足チャートでは、13週線と26週線、月足チャートでは、12ヶ月と24ヶ月線を使用するのが一般的となっています。
■どうやって使うの?
以下の日足チャートでは、5日移動平均(緑)、10日移動平均(オレンジ)を描画しています。
ゴールデンクロス/デッドクロスとは
移動平均線は、計算する期間が長くなれば長くなるほど緩やかになり、期間が短くなれば短くなるほど株価との連動性が強くなります。
ゴールデンクロス、デッドクロスは、この習性を利用して短期と長期の2本の移動平均線を使って株価の転換を予測する売買手法です。
短期の移動平均線が長期の移動平均線を上に抜く形がゴールデンクロス(=買いシグナルの目安)、短期の移動平均線が長期の移動平均線を下に抜く形がデッドクロス(=売りシグナルの目安)です。
例えば、上記の例だとデッドクロスを確認した翌日に保有していた現物株を売却していれば、その後の下落をまぬかれたことがわかります。
また、信用取引をされていているお客様は空売りを仕掛けることで、収益を得るチャンスがあったともいえます。
その後のゴールデンクロスを確認した翌日に現物株をあらためて買付けたり、売り建てた信用建玉の返済をおこなうなどの判断も可能です。
もっとも初歩的で、僕が今でも基本としているテクニカル手法です。
テクニカル分析 (てくにかるぶんせき )とは?
こんにちは、日経225先物 無限攻略の225 えびすです。
テクニカル分析とは、主に株式・商品取引・為替等の取引市場で、将来の取引価格の変化を過去に発生した価格や出来高等の取引実績の時系列パターンから予想・分析しようとする手法をいいます。
簡単に言えば、チャート分析 / テクニカル分析 ( ちゃーとぶんせき / てくにかるぶんせき ) とは、株価や為替などの将来の値動きを価格や出来高などの過去の動きから予測する分析方法。
将来の取引価格の予想を需給、収益性評価、およびそれらの背景となる経済情勢分析に基づいて行う手法であるファンダメンタル分析と相対する概念であります。
判定ルールに多少なりとも、トレーダー自身の相場観や曖昧な視覚的判断を用いたものである場合、トレード手法としてはファンダメンタル分析と同じ裁量 トレードに分類されます。
一方、ルールを厳格化したりコンピュータ分析などを主体とするなどして、相場観や曖昧な視覚的判断を廃したルールを採用しているものに ついてはシステムトレードに分類されます。
またテクニカル分析とファンダメンタル分析以外には、アノマリーがあります。
テクニカル分析には具体的な技法としていくつかの種類が存在しますが、その考え方を大別すると次の2つに分けられます。
1.取引価格の上昇トレンドと下落トレンドの転換を見出す方法( トレンド系 )
2.取引価格に対する値頃感、変動値幅を算出する方法( オシレーター系 )
トレンド系は、相場の方向性を大まかに見るのに適しているテクニカルです。
トレンド系の具体例としては、移動平均線、ボリンジャーバンド、HLバンド、一目均衡線、パラボリックなどがあります。
一方、オシレーター系とは、比較的短期間の売られ過ぎ買われ過ぎを判断するテクニカル手法です。
オシレーター系の具体例としては、移動平均剥離率、RSI、ストキャスティクス、サイコロジカルライン、ボリュームオシレータ、モメンタムなどがあります。
上記二つ以外に、MACD、ボリュームレシオ、出来高移動平均線などがあります。
これらを実行する方法として、
チャート分析による図解的手法
判定方法の意味づけ、人間による視覚的判断で利用
コンピュータで数値的に計算する手法
分析の自動実行、分析チャートの作図で利用
があり、相互に関連しています。
通常、分析結果の表示は分かりやすくするためにチャート ( グラフ・罫線表 ) を用いるのが一般的です。
テクニカル分析を行う市場参加者は大きく分けて、チャート分析を主として人間の判断により売買を決定するチャーティスト(裁量トレーダー)、コンピュータを駆使して、判定条件に合うものを自動的に売買するテクニシャン(システムトレーダー)の2種類があります。
両者とも売買ルールに同じテクニカル指標を用いていて、「 移動平均線をローソク足が下から上へ突き抜けて陽線になれば買い 」というルールを採 用していた場合を例にとってみます。
チャーティストは「 移動平均線の向きやトレンドの方向、オシレーター指標の推移など、曖昧で主観的な要素が入り込みやすいフィ ルターを取り入れ、総合的に分析して売買するか否かを決定します。
それに対し、テクニシャンは 「 移動平均線の向きに関係なく売買を実行したり、『 前日のローソ ク足の終値がN日前のローソク足の特定の値を上回っているか 』 など、明確に数値化された材料を基に、容易に過去検証ができる要素のみを判断基準に取り入れ て売買するか否かを決定する 」 といった違いが現れます。
テクニカル分析が信奉される前提として、将来の取引価格が過去の価格や出来高等の取引実績により決定、あるいは影響されるという非マルコフ過程的な動 きをすることが確からしい命題であることが要請されます。
多くの投資家がこの分析理論を有益であると考え売買に用いていますが、多くの経済学者、金融工学者はこれを根拠が無く、科学的理論とはいえないと批判してい ます。
テクニカル分析は数多くあり、いずれも曖昧で用いられ方が作為的である、という批判もあります。
例えば移動平均線を用いた分析では、平均日数を何日に設定 するかで予測は大きく変わります。
過去の株価の変動にうまく適合するように平均日数を意図的に変えれば、「 予測はすべて当たった 」と主張できることになりますが、 このような分析を過去の相場に当てはめて未来の相場を予測する行為はカーブフィッティングと言われ、未来の相場においては予測が当たらなくなることが多く見られます。
また勝率が高い手法は利幅が狭く損切り幅が広い、利幅が広く損切りが浅い手法は勝率が低くなり、いずれにしても結果的に利益:損失比が1:1に近い数値に収束してしまうというものであります。
その一方で、厳格な資金管理のもとにおいて投資を行い、的確な損切りを実行し、時折現れる大きなトレンドを確実に掴んで含み益を 伸ばすなどのテクニックを組み合わせれば、損益をプラスに持っていくことは十分可能である、という観点からテクニカル分析は有効であるという主張もあります。
ディー ラーなどと比べて市場に関する情報を受け取るタイミングが遅いアマチュア投資家(政治や経済状況に関する良いニュースは決まって天井付近の頃に、また悪い ニュースは決まって底値圏のときにアマチュア投資家の元へ大きな話題となって届く、という現象)にとっては、ディーラーの売買によって起こる挙動を特定の ルールによって定義づけて取引する意味で、ファンダメンタル分析の先を行き、少しでも他の投資家より優位性を確保しようということこそがテクニカル分析の 真の目的だという主張もあります。
その他、テクニカル分析はシステムトレードほどでは無いものの、取引のルール化に伴う感情の排除・抑制効果がある程度存在することから行動経済学におけるプロスペクトが引き起こす圧倒的不利かつ無謀な取引を抑えるという観点においては、少なくとも有効であります。
テクニカル分析・ファンダメンタル分析およびアノマリーにおいて、完璧に取引市場を予測しうるものは、現在存在していないし、将来に渡って完璧なものは存在しない可能性が非常に高いと僕は経験上、そう思っています。