鈍感力を養う
2015年も残すところ僅かとなりました。
今年を振り返れば、国内女子プロゴルフの主役は、イ・ボミ選手でした。
男女通して過去日本最高額となる2億3000万円以上の賞金を獲得して、ぶっちぎりの賞金女王となりました。
彼女がなぜ今年躍進したのか、その理由を紐解くと実は相場に対する心構えに通ずるものがあったのです。
先日のインタビューで、彼女はこう答えてました。
「 去年もショット、パットどの数字を見ても悪くなかった。技術的には去年と大きく変わった部分は特にありません。」
「 ただ大きく変わった部分で言えることは、心構えの部分です。」
「 去年までは、ショットの時ちょっと心配とか嫌な感じとかがあって、そういう時には結果が良くなかった。逆にいい時はそれを考えずに打てたときでした。」
「 だから今年は、心配とかイヤとか打つ前に自分の中に持たないようにしました。」
これは要するに、いい意味での鈍感力なのです。
マイナス思考を消すようにしたということなのです。
これは、相場にも通ずるものがあります。
エントリーする前に、ここでエントリーして逆を行ったらどうしょう・・・・とか、あれもこれも考えてエントリー自体に躊躇して、せっかくの大チャンスを逃したりしたことは、相場経験者であれば誰もがあることだと思います。
僕自身もそうです。
あれもこれも心配して考えたら、そもそもエントリーが出来ません。
相場でエントリーするときは、最後はいつもシンプルに考えて 「 ここで出てターゲットはここ、でも逆にここまで行ったらロスカットをするだけ!」
これしか頭にありません。
実にシンプルなのです。
いい意味で鈍感力がMAXの状態でいつもエントリーしています。
誤解のないように書いておきますが、適当にヤマをはって感覚でエイヤっ!って出ているわけではありません。
ターゲットとロスカット明確にするまでは、いろいろアレやコレやたくさん分析しています。
その結果、最後にどうしよう・・・ではなく、エントリーするまでは散々考えて、いざエントリーするときは、ターゲット、ロスカット値のどっちかに行くだけだー!ってシンプルな状態でエントリーをしているのです。
この鈍感力って、もっと広く考えるとこの世のすべてのことにおいて、とても大事なことだったりします。
何事も心配したら、キリがありません。
これを読んでいるあたなたも、誰かすごい人と対峙した時に経験したことがあるはずです。
「 すごい人だから、きっとスゴいことを事前に考えて準備しているに違いない・・・」 と思ったら、実はそのすごい人は、あまりスゴいことを考えてなかった・・・笑
というか実に、無鉄砲と思えるくらい楽観的で細かいことをあまり気にしていなかったんだ・・・・なんて経験ありませんか?
鈍感力って、トップアスリートに限らず、すべての世界のトップの人たちには共通して持っているスキルだったりするのです。
これを読んでいるあなたも、最後の究極のステージはこの鈍感力を養うことなのかもしれません。
ちなみに、トレードにおいては自分自身に自信がなかったり実力がない場合は、いくら鈍化力を養っても、資金をひたすら減らすこともあるので注意が必要です。
一方、いくらスキルを磨いても鈍感力がないと、そもそもリスクを伴うトレードに参加すること自体できません。
当サイトで指示をあおいでそれを理由にするのも、エントリーに躊躇が減らせるキッカケになるかもしれません。